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JR大阪駅:一斉停電 完全復旧に5時間 変電所に異常か

JR社員が懐中電灯で照らすなか、真っ暗な構内を歩く乗客たち=JR大阪駅で28日午後3時5分、小松雄介撮影 28日午後0時35分ごろ、大阪市北区のJR大阪駅改札内などが一斉に停電した。自動改札機が使えなくなったり、ホームに列車が発着する際の警告音が流れなくなるなどしたが、列車の運行に影響はなかった。停電は約5時間後に完全復旧。JR西日本は、大阪駅に送電している同社の大阪変電所(同市福島区)の「ガス絶縁開閉器」で何らかの異常が起き、変電所が停電したことが原因とみている。

 JR大阪駅ではエレベーター10台、エスカレーター37台、自動改札機72カ所、列車発車案内の表示板52台などが一斉に停電。通路などの照明が消え、一斉アナウンス設備なども使用できなくなった。93台の券売機は使用可能だったが、自動改札機が使用できないため、発売を停止した。

 関西電力によると、この停電の影響で、同市北区、福島区を中心とした約1万3500カ所で午後0時35分から約20分間に計6回、瞬時の電圧低下があった。また、地下鉄御堂筋線では駅の照明や信号が瞬間的に消え、江坂−中津駅間で約8分間、運転を見合わせた。【勝野俊一郎】

毎日新聞 2007年2月28日 21時04分 (最終更新時間 2月28日 23時10分)